混雑や空き状況は可視化できる!施設や店舗で活用できるサービスをご紹介



近年IoT技術による混雑情報の可視化や分析が当たり前となり、施設や店舗などで実装が進んでいます。
今回は、施設や店舗・企業が抱える課題と具体的なサービスについて詳しく解説していきます。


1.施設や店舗・企業が抱える課題

施設や店舗・企業が抱える課題について「混雑状況が発信できないことでの機会損失」と「混雑情報が無いことで発生する業務負荷の増大」の観点から詳しく説明していきます。


1.1混雑状況が発信できないことでの機会損失

集客活動において多くの施設や店舗の間で課題であると認識されている事態は、混雑していない状況を発信できないことでの機会損失と、混雑した状況が引き起こす機会損失です。
飲食店などではお店に空席があってもそれを情報として発信する手段が無いために、お店を探しているお客様との接点が持てず、結果集客の機会損失が起こっています。
また、多くの人が新型コロナウィルスの影響により人との接触を今まで以上に気にするようになり、混雑を避けるようになりました。ショッピングモールをはじめとする商業施設などでは、お客様から「どこのエリアも混み入っている」と警戒されてしまうことで、その施設そのものから離れられてしまう可能性があります。その結果、施設や店舗は顧客から利用してもらう機会を損失してしまうことになるでしょう。
このように、混雑状況の発信は様々な機会損失をもたらす可能性があるのです。


1.2混雑情報が無いことで発生する業務負荷の増大


施設の運営において混雑状況がわからないことで、内部人員での対応が必要となることでの業務負荷増加という課題です。
特にホテル・旅館業界などでは、レストラン・温浴施設などの混雑状況の情報は、お客様に安心して施設を利用してもらうためにも今や必須となっていますが、現状はそれをスタッフなどが個別に案内や対応を行っているところが多く、結果大きな業務負荷の増加につながっています。また、人が集まりやすい施設などでも、密にならないように意図的に人数制限などを行っており、その対応にも人的リソースがかかってしまいます。
混雑の状況を把握できないことでの、業務負荷増加は色々なところで発生しています。


2.withコロナで変わる人々の動き方

2020年に発生した新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的な拡大は、私達の生活に大変な変化をもたらしました。
またその変化は、施設や店舗に対する顧客の考え方にも大きな変化をもたらしています。その変化について、この項目では詳しくご説明していきましょう。


2.1施設や店舗の三密回避が当たり前に

新型コロナウィルスの発生と拡大以来、人々にとって施設や店舗での「三密(密接・密集・密閉)」を避けるという行動スタイルは当たり前になりました。人々の間では、外出時は常にマスクを着用し、多くの人で混雑している空間にはできる限り入ることを避けるという意識がすでに定着しています。
この状況は施設や店舗の運営姿勢にも大きな影響を与えています。かつて見られたような、「混雑した状況がその施設や店舗が繁盛している証である」考え方はすでに過去のものです。むしろ、人々は多くの人で混雑した状況を忌避する行動を取るようになっています。そのため、施設や店舗側も、かつてはある意味で”歓迎”されていた「混雑」を逆に防がなくてはならない状況に置かれています。

2.2混雑状況可視化ニーズの増加


そのような中、今では混雑状況を「見える化」することが強く求められています。「混雑した空間は避けたい」人々の要望を背景として、どこの施設や店舗が混雑せずに比較的空いた状態になっているのか、どの空間に人々が多く集まっているのかを可視化できるシステムの需要が高まっているのです。施設が空いている店舗や空間を素早く把握することができるシステムを備えていることが、今多くの人々にとって施設を選ぶ際の必須条件となっているといえるでしょう。


3.混雑可視化の仕組みとは

先ほどご紹介したように、現在、混雑状況を可視化するニーズは大いに高まりを見せています。そうした状況に対応して、そうしたニーズを満たすシステムが続々と登場しています。


3.1カメラとAIの連携

施設や店舗の混雑状況や空き具合を把握するのに欠かせないのがカメラです。店舗内や商業施設内に配置されたカメラ(IPカメラ)が、それぞれの混雑状況を把握するために重要となっています。まずはこのカメラで撮影された映像が、混雑を可視化するために必要な第一歩となっています。
次に重要な要素がAIです。AIによってカメラが撮影した映像の解析が実施され、混雑状況や空席具合の把握が行なわれます。近年のAI技術の急速な発展は、映像からその場にいる人々の人数を掴んだり、人々の密度を算出することも可能としました。
これらの技術が、混雑の可視化には欠かすことができない要素となっています。
それ以外にも混雑状況の把握のために使われているものとして、ステレオカメラがあります。ステレオカメラとは本体に2眼のレンズを持ち、物体の距離がわかる優れたカメラです。これは昨今の車の自動運転などで使われている技術です。このカメラを出入り口などに設置することで、人の入退室をカウントすることが可能となり、それにより施設内の混雑度合いを計測することができます。


3.2センサーで検知

先ほどご紹介したカメラによる映像では、人々の容姿や顔つきなどの個人情報を保護するうえで問題が発生する可能性があります。特に、個人情報保護の観点から、トイレや温泉などの施設では撮影は控えられるべきでしょう。
そうした場所での混雑を把握する際に活躍するのが各種センサーです。センサーを設置することにより、例えば、人感センサーで人々の動きを検知できたり、遮断センサーで人々の場所を通過をカウントしたりすることが可能となります。
また、スマートフォンから出るWi-Fiの電波を専用のWi-Fiセンサーで検知することで、店舗内の混雑状況可視化をすることもできます。
後は、その情報をクラウド上で解析することにより、その空間がどれほどの混雑具合かを把握することができるのです。


3.3クラウドと外部デバイスとの連携

カメラやセンサーからの情報をAIが解析することにより施設や店舗の込み具合を把握することが可能となりますが、その情報を人々に届けるシステムもまた重要です。
近年登場している混雑を可視化するシステムでは、クラウドサーバー上に置かれたAIが情報を解析する仕組みとなっているものが増えてきています。こうしたシステムでは、カメラやセンサーとサーバーはすべてネットワークでつながれており、クラウド上の情報をAPI連携をすることで、簡単に外部デバイスとの連携ができる仕組みを整えているシステムも数多く登場しています。
具体的には、各施設や店舗の予約状況をWeb上で確認することができたり、混雑している際の入店整理券をWeb経由で配布するシステムが実用化されています。顧客はそれらの情報を施設に設置されたデジタルサイネージや、手元のスマートフォンで確認したりすることが可能です。


4.混雑可視化することのメリット

ここからは、混雑を可視化することによって考えられる、施設や店舗にとっての利点についてご説明します。


4.1機会損失を防ぐ

混雑を可視化する(空いている・混んでいる)ことで、施設や店舗にとっての集客の機会損失を防ぐことができます。
例えば、お客様が飲食店などを選ぶ際には、「食べログ」「ぐるなび」などを利用して、お店の評価の高いところを選んで行くという人も多いかと思いますが、実はあまり拘りもなく今いる場所の近くで入れるお店という条件でお店を選ぶ利用者も多くいます。特に、夜の飲食での二次会などでは後者の選択のほうが多いのではないでしょうか。しかし、空席がある(混雑していない)にも関わらずその情報を発信出来ないが故に、集客が上手くできないという大きな機会損失は結構多く発生しています。逆に言えば、混雑していない情報を発信できれば、この集客面での機会損失を防ぐことが可能となるわけです。
また、大型施設などにおいてはお客様に足を運んでもらうタイミングを混雑状況を可視化することでお知らせすることが出来、安心して来店いただくことが可能となります。
施設側も混雑可視化の仕組みより取得したデーターを活用することで、お客様の店内での動きや、密集度合いなども可視化することが出来、店舗運用情報としても施設内のレイアウト検討など様々な活用が可能となります。


4.2来店数、通行人数などを取得できる

混雑を可視化するシステムを通して、施設や店舗に訪れる人々の総数や混雑しやすい時間の把握、通りの通行人数、そして人々の来店数などを知ることが可能になります。
そうした情報はAIによる解析を通して蓄積され、今後の施設や店舗運営に有益な情報として活用することが可能です。
例えば、混雑しにくい、言い換えれば空席が目立つ時間帯を狙ってクーポンを発行することで顧客の来訪を促したり、来客のピークを把握して従業員のシフトを優先的に組むなどの形で、情報の活用が期待できます。


5.混雑可視化・空き状況表示ができるサービス6選

ここからは、施設や店舗の混雑を可視化したり、空き状況の表示を可能にしている6つのシステムをご紹介してきます。


5.1AirSTATUS

AirSTATUSは、IoT(Internet of Things)とAIを高度に連携させ、3密状況の把握からお客様への対応を自動化するまでを手軽に実現可能なシステムです。空間人数の把握から、施設や店舗の空調管理、人々の体温の把握まで、多岐に渡る機能を実装しています。


5.2VACAN Maps

VACAN Mapsは、空席のある店舗や施設を地図上で確認したり、席の予約が可能なサービスです。こちらはスマートフォンなどで動作するアプロケーションソフトウェアとなっており、地図上に店舗や施設の空き状況を示すピンを色分けして表示することで、顧客にそれぞれの空き具合を伝えます。また、ピンだけではなく、待機時間やその人数なども分かりやすく表示される便利なシステムです。

5.3密フィー/wiffy

クラウド支援型無線LANサービス「wiffy(ウィフィー)」の新しい機能としてリリースされた密フィーは、周囲のスマホのWi-Fiパケットをスキャンし件数化、エリア内のスマホ密度をリアルタイムに可視化します。スマホの件数を特定することで、それを人の密状態として捉え、クラウド上で混雑状況として情報表示することが可能となります。


5.4トイレSearching

トイレSearchingはトイレの満空情報を可視化するサービスです。個室の扉にBLE対応マグネットセンサーを取り付け、リアルタイムで開閉状況を把握することができ、BLE信号を専用のBLE対応LTE/Wi-Fiゲートウェイでクラウドにデーターを送り、専用可視化画面でリアルタイムで状況の確認が可能となります。


5.5ピープルカウンター

店舗に設置するセンサーは、専用ステレオカメラ“3Dセンサー”です。
人数をカウントしたい箇所の天井部にセンサーを設置し、センサーの下を通過した人数のIN/OUTをそれぞれ計測します。計測データーをクラウド上でカウントすることで入場者数などの確認を行います。


6.まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで、施設や店舗の混雑がもたらす課題や、Withコロナの状況がもたらす混雑に対する考え方の変化、混雑を可視化するサービスの存在とその利点、具体的なサービスなどについてご紹介してきました。
現在、施設や店舗の混雑状況、それに伴う顧客のストレスを解決し、顧客のさらなる来訪を促すシステムが続々と実用化されています。施設や店舗の改善をするためにも、様々なツールを駆使して解決していくことをおすすめします。

 

株式会社INDUSTRIAL-Xでは、株式会社ホテルニューアカオが運営するアカオリゾート(静岡県熱海市)にて、混雑状況のシステム導入を行っております。
Wifiルーターのアクセスポイントを施設内に配置した上で、携帯端末のアクセス数を集計し館内混雑状況を数値化。それらの情報を携帯端末にて確認できることで、密の回避を行なった快適な空間をお客様に提供するお手伝いをしております。
混雑状況を回避するソリューションの検討および導入にあたっては、当社でサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。    


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